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膵臓(すいぞう)の役割

膵臓は細長い臓器であり、胃の背後に位置していて、長さ約15cm、重さは約60~100gあるとされています。

膵臓は2つの大切なはたらきをしており、
・『食べたものを消化するはたらき』
・『血糖値を正常に保つはたらき』
を担っています。

食べたものを消化するはたらき

口から摂取された食べ物は、胃でおおざっぱに砕かれ、十二指腸に送られます。このとき胃の内容物は強い酸性です。この強力な胃酸を中和するのが、膵臓から分泌される膵液です。膵液は弱アルカリ性であり、食べ物が十二指腸に入ってくるとすぐに分泌して中和します。膵臓で作られる膵液は、各種の消化酵素(トリプシン、アミラーゼ、リパーゼなど)を含んでおり、タンパク質や糖質、脂肪を分解します。

糖分解アミラーゼなどが糖をグルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)に分解する
蛋白(タンパク)分解多数の蛋白分解酵素が、蛋白をアミノ酸に分解する
脂肪分解リパーゼなど数種類の酵素が、脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解する

血糖値を正常に保つはたらき

膵臓で作られるホルモンには、「インスリン」や「グルカゴン」などがあり、血糖値を調節するホルモンを血液中に分泌する作用があります。

インスリンのはたらきブドウ糖を分解して活動のエネルギーとしたり、余分なグルコース(ブドウ糖)を脂肪に変えて脂肪組織に蓄えたり、グリコーゲンに変えて肝臓に蓄えます。
グルカゴンのはたらき肝臓に蓄えたグリコーゲンをグルコース(ブドウ糖)に戻したり、脂肪組織の脂肪をエネルギー源として分解したりします。

インスリンは血糖を下げる重要なホルモンであり、インスリンが量的あるいは機能的に不足すると糖尿病になります。

食欲は、間脳(大脳の底の部分で中脳との中継点)の視床下部というところにある食欲中枢によってコントロールされていて、この食欲中枢で血液中のグルコース(プドウ糖)の濃度を感知し、ホルモンを分泌するかの判断を下しています。